■企業概要
前身である南山商店は昭和35年、森永アイスクリームを卸販売する目的で設立しました。その後、市場環境の変化から平成6年から乳製品宅配事業に取り組み、平成15年12月に宅配事業の業容拡大を契機に有限会社に、そして平成26年12月に株式会社に組織変更しました。
平成23年9月には、あおもり元気企業チャレンジ助成事業に採択されて、高齢者生活支援活動事業として「お元気確認サービス」「ふれあいマーケット(買い物支援サービス)」に取り組み、さらにお客様満足度向上を目指して「レシピ宅配便」「食材プラス便」など、サービスの充実に努めています。
■社風
約90人のスタッフの8割が30〜60代の女性です。能力ややる気があっても、家事や育児の都合によりフルタイムで働くことのできない女性が生き生きと働けるように、研修やミーティングで仕事の意義を共有し、積極的に意見交換しています。非常に活気のある職場だと思います。
■新人研修
お客様への対応について、研修担当社員による座学や先輩スタッフと同行することにより、経験がなくても安心してお仕事ができます。商品知識に関しては、商品を試飲、試食しながら森永乳業担当社員から「健康」「成分」「商品」について勉強していきます。
ー真坂ー
御社が力を入れて取り組まれていることを教えてください。
ー南山社長ー
スタッフ研修に力を入れています。商品知識やお客様訪問の心構えなどをテーマに、外部講師による定期的な研修会を行っています。これは、トークのうまさではなく、正直に商品の良さを伝えられることを目指したもので、スタッフみんなが、この仕事がどのようにお客様の役に立つかを実感できるように取り組んでいます。
ー真坂ー
高齢者の見守りサービスなどにも取り組まれていますね。
ー南山社長ー
東日本大震災の日に、八戸市内のお客様宅を安否確認に歩いたら、大変喜んでいただきました。これをひとつのきっかけとして、5年ほど前から「お元気確認サービス」「買い物支援サービス」「レシピ宅配便」「ちえこ先生の健康通信」「M'sキッチン」を行っています。特に、一人暮らしの高齢者の見守りを目的としたお元気確認サービスは、青森県南7市町村、岩手県の盛岡市、滝沢市、雫石町、秋田県の秋田市、由利本荘市と連携し、宅配スタッフが、配達日にお客様の状況を確認させていただいています。また、今年1月には、秋田市の「エイジフレンドリーパートナー」事業所にも登録しました。高齢化が進む中で、これらのサービスを通じ、スタッフに使命感を感じてもらいたいと考えています。
ー真坂ー
どんなときに仕事のやりがいを感じますか。
ー名古屋さんー
商品の配達やサンプルセールスでお客様宅を回っていると、インフルエンザやノロウイルスの話で盛り上がったりします。いろんな方にお会いできるのは楽しいですし、毎日飲んで、風邪をひかなくなったと言われると、本当に嬉しいですね。
ー真坂ー
今後の展開についてお聞かせください。
ー南山社長ー
八戸市のコンサルタントで八戸学院大学学長補佐の玉樹真一郎氏を講師に招いての社内研修「コンセプトワーク」において宅配事業のあり方を研究する中で、新しい拡売手法(メッセージミルクプロジェクト)を構築し、システム化することを特許庁に出願し、このたびビジネス特許として登録していただきました。弊社の宅配コンセプト「牛乳をお届けすることは家族関係を良くする」から生まれた特許取得の新しい拡売システムにより、より多くのお客様が商品にお付き合いいただければと考えています。