■企業概要
前身である南山商店は1960年、森永アイスクリームを卸販売する目的で設立しました。その後、市場環境の変化から1994年から乳製品宅配事業に取り組み、現在では青森県3店舗、岩手県1店舗、秋田県2店舗の計6店舗で事業展開しています。2011年9月には、あおもり元気企業チャレンジ助成事業に採択され、高齢者生活支援活動事業として「お元気確認サービス」や「レシピ宅配便」に取り組みました。さらなるお客様満足度向上を目指し、買い物支援サービス「移動スーパーとくし丸」地区本部事業や乳製品料理教室「M‘Sキッチン」を実施するなど、サービスの充実に努める企業です。
■社風
約90人のスタッフの8割が30代から60代の女性です。能力ややる気があっても、家事や育児の都合によりフルタイムで働くことのできない女性が生き生きと働けるように、研修やミーティングで仕事の意義を共有し、積極的に意見交換しています。非常に活気のある職場です。
■新人研修
お客様への対応について、研修担当社員による座学や先輩スタッフと同行することにより、経験がなくても安心して仕事ができます。商品知識に関しては、商品を試飲、試食しながら森永乳業担当社員から説明を受け「健康」「成分」「商品」について勉強していきます。
ーふじポンー
高齢者の見守りサービスにも力を入れて取り組まれていますね。
ー青山社長ー
5年前に行ったお客様へのアンケート調査で、いろんな面で不安に思われている高齢者の方が多いことが分かりました。我々にできることは何かないだろうかと検討を重ねて、高齢者に見守りサービスを提供することを決めました。現在、一人暮らしの高齢者の見守りを目的とする「お元気確認サービス」では、青森県南7市町村、岩手県の盛岡市、滝沢市、雫石町、秋田県の秋田市、由利本荘市と連携し、宅配スタッフが、配達日にお客様の状況を確認させていただいています。
ーふじポンー
八戸で配達を担当されている工藤さん、十和田店で事務リーダーを務めている梅田さん。仕事で大切にしていること、心掛けていることを教えてください。
ー工藤さんー
配達を担当していると、お客様と親しくなり、「顔を見るのが楽しみ」と言われ、大雪で配達が遅れた時などには「心配していたよ」と声を掛けていただくこともあります。配達エリアでは、お客様以外の方に対しても笑顔とあいさつを心掛けています。
ー梅田リーダーー
お客様とお会いする機会はありませんが、電話先のお客様が目の前にいるような気持ちで、お客様の姿を想像して失礼のないように対応しています。
ーふじポンー
セールスの仕事にはどんな方が向いていますか。
ー石川マネージャーー
営業上手な人ではなく、普通の人の方がこの仕事には向いていると思います。何でも吸収したい、一生懸命頑張りたいという人に来てほしいですね。
ーふじポンー
今後の展開についてお聞かせください。
ー青山社長ー
八戸市のコンサルタントで八戸学院大学学長補佐の玉樹真一郎氏を講師に招いての社内研修「コンセプトワーク」において宅配事業の在り方を研究するなかで、ご家族へのメッセージをシールに託すという新しい拡売手法(メッセージミルクプロジェクト)を構築し、システム化することを特許庁に出願し、このたびビジネス特許として登録していただきました。弊社の宅配コンセプト「牛乳をお届けすることは家族関係を良くする」から生まれた特許取得の新しい拡売システムにより、より多くのお客様が商品にお付き合いいただければと考えています。