■会社概要
1973年4月、宇都宮市に本社を置く株式会社サンコーソーイングとして創業。西根工場を中心に、紳士服と婦人服の製造を手がけてきました。4年前からは、トヨタ自動車車両用シートの裁断・縫製加工や、パナソニック製加湿器用フィルター、ダウン製品用ダウンパックの製造なども行っています。
■社風
誠実、友和、効率をモットーに、最高品質の商品製造を目指し、日々努力と工夫を重ね、レベルアップを図っています。よりよい商品をお客様にお届けするために、生産量アップ、不良品ゼロを目標に掲げて、毎日の作業に取り組んでいます。新規商品や未経験の商品にも挑戦するとともに、異業種とのコラボを積極的に進めていくなど、チャレンジ精神旺盛な社風が特徴です。
■新人研修
年間通して作業できる工程を中心に指導しています。最初はミシンを練習してもらい、その結果によって自動車シートラインが向いているのか、羽毛布団ラインに適しているのかなどを総合的に判断します。コンピュータシステムの力を借りることによって、未経験の方でも短期間である程度の仕事を任せられるようになっていますし、製品の安定性を保ち、ミスの防止にもつながっています。
ーふじポンー
羽毛布団の生産量は全国トップクラスということで驚いています。女性の職場というイメージがありますが、やはり女性の方が多いですか。
ー中川社長ー
西根工場がスタートしてから40年になります。もともとは紳士服、婦人服を手がけてきました。西川リビング様との提携により羽毛布団の製造をはじめたのは、いまから25年前です。いまでは、1日に800枚から千枚の羽毛布団を作るまでになりました。従業員は、宮城県の工場を含めると64名で、そのうち55名が西根工場で働いています。女性の従業員が圧倒的に多く、全体の9割が女性です。
ーふじポンー
女性が活躍できる職場ですね。職場の雰囲気はどんな感じですか。
ー中川社長ー
若い人から50代、60代の人まで年齢層は幅広いことが特徴です。最高齢の女性は82歳で、毎日元気に働いています。工場の雰囲気を明るくしているのが、ベトナムから来た研修実習生の女性たちです。海外の若い子はパワーがありますね。休憩中は、ミシンの音よりもうるさいくらいにぎやかです。
ー中川専務ー
勤続20年くらいのベテランが多いです。勤続40年という女性が一番長く勤めた方でしたが、先日退職されました。人間を助けてくれるコンピュータシステムのおかげで、年齢に関係なく長く働くことができますし、未経験の方でも安心して仕事ができる環境になっています。
ーふじポンー
羽毛布団から婦人服、自動車まで手がけられている商品は多彩ですね。今後の展開について教えてください。
ー中川社長ー
パナソニック製加湿器のフィルターを作っていますが、ほかにも工業製品で我々が縫製しなければ商品にならないものがあると思います。そういうものを含めて、もっと新商品の開拓や異業種とのコラボなどに積極的に挑戦していきたいと考えています。